保育士資格を取得するためには?具体的な方法・流れをチェック!
子どもがいる家庭でも、共働き家庭やシングル家庭が増え、子どもを保育園に預けて働く親は年々増えています。そこでなくてはならない存在が、保育士です。現代の社会において欠かせない保育士という仕事を目指したいという方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんな保育士の資格を取得するための方法と流れを徹底解説します。
資格が無くても保育士として働くことは可能?
そもそも保育士という仕事は、資格がなくてもできるのでしょうか?答えは「No」です。保育士という仕事は、国家資格でもある保育士資格がなければできない仕事です。そのため保育士として働きたいのであれば、保育士資格の取得を目指しましょう。
ただし、資格がなくても保育施設で働くことはできます。資格がないと保育士を名乗ることはできませんが、保育士をサポートする「保育補助」という立場で仕事することが可能です。これから保育士資格を取得したいという方の中には、保育補助の仕事で実務経験を積むという選択をする方もいます。
保育士資格を取得するためには?
保育士の資格を取得するためのルートは、主に3つです。
まず一つ目が、保育士養成課程がある大学や短大、専門学校で、所定の専門教育を修了するルート。二つ目は、最終学歴が大学、短大、2年以上の専門学校卒業で、保育士試験に合格するルート。三つ目が、最終学歴が高校卒業の場合は、2年以上かつ2,880時間以上、中学卒業の場合は5年以上かつ7,200時間以上、児童福祉施設での実務経験を積んだ後、保育士試験に合格するルートです。
保育士を目指す人がたどるルートとして最も多いのは、一つ目の保育の専門教育を修了するルートですが、保育士資格は、保育の専門教育を受けていなくても、保育士試験に合格すれば取得することができます。そのため、社会人になってから保育士を目指す方も多いです。ただし、保育士試験の合格率は20~25%となっているため、しっかりと対策をする必要があります。
保育士試験の受験の仕方
専門教育を受けていない方で保育士試験を受けたい方に、受験の仕方をお伝えします。まずは、保育士試験を運営している「一般社団法人 全国保育士養成協議会」のホームページから保育士試験の申し込みをしてください。
申し込み後は、「受験申請の手引き」という書類が届きます。書類を確認して必要事項を記入し、添付書類と一緒に返送しましょう。これで申し込みは完了です。保育士試験は前期試験と後期試験の年2回実施されており、筆記試験と実技試験で日程が分かれています。
筆記試験では8科目出題され、無事に合格すると実技試験に進むことができるという流れです。実技試験では3科目出題されます。全て合格すると、無事に保育士資格取得となります。
保育士の主な業務内容
無事に保育士資格を取得したあとは、いよいよ保育士として働くことができます。ここからは、保育士の主な業務内容について詳しく見ていきましょう。保育士の業務は、子どもに対するものと保護者に対するものの2つに分けられます。
子どもに対する業務
保育士のメイン業務とも言えるのが、子どもに対する業務です。保育士は、大切な子どもを預かり、保護者の代わりに世話をします。主な業務内容としては、食事やトイレ、着替え、睡眠など、基本的な生活習慣を身につけられるようにサポートをします。さらに、お友達と一緒に遊ぶことで社会性や協調性を育み、さまざまな活動を通して言語能力や運動能力を養います。
子どもたちが帰った後、翌日の遊びや活動の準備をすることも多いです。その他、入園式、卒園式、運動会、遠足、お楽しみ会など、子どもの行事の企画と運営をするのも大事な仕事です。そしてそんな保育園で過ごす子どもたちをよく観察し、病気やケガをした場合は保護者に連絡をして、医療機関とも連携をとります。
保護者に対する業務
保護者は、大切な自分の子どもを保育園に預けています。そのため、保護者の想いを尊重しながら保育をすることが非常に大切です。まずは、保護者の方がどのように自分の子どもに育ってほしいのか、子育ての方針を理解する必要があります。そのためには、日ごろから保護者の方とコミュニケーションをとることが大切になります。
その日、子どもが保育園でどんな活動をして、どのように過ごしたのかなどを記入した連絡帳を毎日記入し、お迎えの際には口頭でもその日の様子を伝えます。また、保護者の方が育児に関する悩みを抱えているときは、相談に乗ることもあります。このように、保護者の方と連携をとりながら、一緒に子どもの成長を見守っていくのが保育士の仕事です。
保育士資格の取得方法と、保育士の主な業務内容についてご紹介しました。保育士資格は、専門教育を受けていなくても保育士試験を受ければ取得できる資格です。そのため、社会人になってからでも目指すことができます。時代の流れとともに、なくてはならない保育士という仕事。保護者と一緒に、未来を担う子どもの成長を見守ることができる素晴らしい仕事です。これから保育士を目指したいという方、ぜひ参考にしてみてください。