保育士の転職に失敗してしまう原因とは?ポイントを事前に押さえよう!
共働き世帯が増える中で、保育士の需要は年々増しています。一方で、保育士の中には「給料が低い」「残業が多い」など、不満を抱きながら働いている人も多くいます。職場に不満がある場合、転職をしたいと考える人もいるのではないでしょうか。当記事では、保育士が転職活動で失敗しないための対処法について紹介します。
保育士転職の失敗事例
しっかりと事前準備をしないで転職活動を進めると、転職活動に失敗し後悔してしまうことがあります。ここでは、実際にあった失敗事例について紹介します。
労働環境が悪い
実際に働いてみると、労働環境の悪さに驚きました。休日出勤が多く、振替休暇ももらえない。求人情報には「残業なし」と記載があったのに、実際は残業の代わりに持ち帰り仕事がたくさんありました。
人間関係が悪い
求人情報には人間関係が良好と記載されていましたが、実際は職員の対立が激しい園でした。園長先生は温厚な方でしたが、職員との関わりは少ないようで、現場の様子が共有されていない様子でした。
給与面しか重視していなかった
給与面だけを重視して転職しましたが、園の教育理念が自分と合わなかったり、職場の人間関係がよくなかったり、とても苦労しました。条件を1点だけに絞って転職活動をしたことをとても後悔しています。
保育士の転職に失敗してしまう原因
保育士の転職に失敗してしまう場合、いくつかの原因があります。保育士転職で失敗しやすい原因について、代表的な例を3つ紹介します。
給与や待遇面の確認不足
保育士の転職の失敗する原因として、給与や待遇面の確認不足があります。給与面でよくある失敗が、基本給の額面から差し引かれる手当が多く、思っていたよりも手取りの額が低かったということです。
賞与の額や退職金の額の有無についても確認していないケースが多く、転職活動をする中で大まかな金額は調べておくことをおすすめします。残業代や持ち帰り仕事の有無についても事前に聞くようにしましょう。
さらに確認しておきたいのが、休日についてです。勘違いされやすいのが、週休2日制と完全週休2日制の違いです。週休2日制とは、毎週2日間の休みがもらえるという意味ではなく、1ヶ月の中で最低1週は2日の休みを取れる、ということを指します。
一方、完全週休2日制は毎週2日間の休みが取れるという意味です。また、土日出勤の有無や長期休暇の取得可否についても園によって制度はさまざまであるため、要注意です。
転職回数
転職回数があまりに多い場合、園側から不審がられることがあります。キャリアアップのための転職やご主人の転勤に伴う転職など、それなりの事情があるという方も多いでしょう。しかし、「協調性がない」「すぐに逃げてしまう人」といった印象を持たれる可能性もあるため、転職をしてきた事情については誤解のないように明確に伝えるようにして下さい。
園の方針を確認していなかった
園の方針はさまざまです。自分のやりたい保育と園の保育方針が異なると、働く中で不満が溜まったり、やりがいを感じられなくなったりします。長く働くためにも、園の保育理念については入念にリサーチするようにしてください。
保育士が転職で失敗しないためには?
保育士が転職で失敗しないための対処法について紹介します。
転職の軸を明確にする
自分が転職活動をする目的や転職活動における軸を決めます。今の職場で不満に感じていることや働く上で譲れないポイントを整理しましょう。転職活動を長期化させないために、希望条件に優先順位をつけることもおすすめです。
特に注意しておきたいことは、1つだけの不満を元に条件を決めてしまうことです。今までの職場で良かった点や妥協してもよい点など、俯瞰的な視点で条件を絞るようにして下さい。
求人の条件を細かく確認する
求人票からだけではわからない条件は担当者に必ず確認するようにします。特に、手取りの金額や休暇面、福利厚生については曖昧にしてはいけません。働いてから後悔しないために、事前に確認しておくことが重要です。
第三者の意見を聞く
独断で決めてしまうのではなく、エージェントの担当者やハローワークの職員に意見を聞くとよいでしょう。客観的な意見を聞くことで、自分では気付けない問題点や有効なアドバイスを聞くことができます。
保育園を見学する
実際に希望する園へ足を運ぶことをおすすめします。その理由は、職員の表情や声の掛け方、子どもたちの様子など、求人情報だけでは知れないことを確認することができるためです。園のリアルな雰囲気を知ることで、自分が実際に働く姿をイメージすることができるでしょう。
給与や園の方針などについて十分に確認せずに転職活動をすると、希望した働き方ができず後悔してしまう可能性があります。保育士の転職に失敗しないためには、転職の軸を明確にし、求人条件の詳細を事前にリサーチすることが重要です。
第三者の意見を聞くことで、自分では気が付かないポイントに気付くことができます。保育士の転職サイトなどを利用し、自分の希望に合った転職先を見つけ、転職活動を成功させましょう。